婦宝当帰膠の効果とは

漢方コラム

みなさんは、婦宝当帰膠という漢方をご存知でしょうか。

「婦宝当帰膠」は、トウキをはじめ、センキュウ、オウギなどを加えた処方で
これら9種類の生薬を原料としています。

日本の女性に多い生理痛や冷え症、貧血などの
不快な症状は血液が関係している『血虚(けっきょ)』が原因の一つです。

また、血液が不足すると、水量が少ない川の流れが停滞するように、
血液の流れも滞って新陳代謝が低下するのです。

また、女性は、月経や出産により血液を消耗します。
生理の出血量には個人差がありますが、
一回の生理で150g程度の血液が排泄されると言われています。

単純に計算すると、一生で60kgにおよぶ血液を生理で失うことになります。

これに加えて妊娠・出産を経験されると、
血液の消耗はいっそう多くなります。

婦宝当帰膠に含まれる当帰は、
女性の健康な体づくりに欠かせない生薬として知られるセリ科の植物です。

強い芳香があり、紫色を帯びた茎の上に、小さな白い花を咲かせます。

薬用として使われているのは、地中に30センチほど伸びた肥厚性の根の部分です。

血を補い体を温め、血の巡りをよくすると言われ、
中国では昔から「女性の宝」として重宝されてきました。

中国の民話にも、病に倒れた女性が、
当帰の根を食べてみるみる回復したという話が伝わっています。

よって、婦宝当帰膠は貧血、冷え症、肩こり、頭痛、生理不順など女性特有の諸症状に用いられます。