中医学ってなに?[第一回]

漢方コラム

漢方薬はいまや日本でも身近な存在になっています。 漢方薬とは漢方医学の考え方から生まれた薬のことです。 ではそもそも漢方医学ってどこからでてきたのでしょうか?

 

漢方医学とは、中国の伝統医学である「中医学」を基に、日本が独自に体系化した医学です。 つまり日本で生まれた医学なんですね。 一般的な病院で処方される西洋医学に基づいた薬と違うのは、 病気を直接治療するのではなく、その原因を探り、病を根本から解決するというところです。

 

漢方薬をうまく利用すれば、症状を無理やり抑えるのではなく、 原因を取り除き体質を改善させることによって、健康な体を取り戻すことができます。 この漢方医学のもとになった「中医学」とはどのような考え方なのでしょうか? 中医学の考え方には、以下の3つの特徴があります。

 

整体観(バランス医学)、弁証論治(オーダーメイド医学)、未病先防(予防医学) それぞれが数千年という長い歴史に裏付けられた、中医薬学の理論と臨床経験に基づく中国の伝統医学です。 次回からもう少し詳しくお話します。