気候変化と六邪の関係とは!?

漢方コラム

中医学では病気・健康に対する考え方が西洋医学とは違います。 陰陽のバランス、五臓六腑と経路の働き、気・血・津液の巡りが健康の指標になります。

 

このバランスが崩れる原因について大きく三つに分けて考えられています。 それは内因、外因、不内外因です。 今回はこの中でも外因についてお伝えします。

 

外因とは説明の通り、病気の原因の1つで、体の外側の環境に関することです。 中医学では自然界の気候変化のことを六気と呼びます。

 

六気とは風・寒・暑・湿・燥・火のことで、 それぞれが気候の特徴をあわらします。 この六気に過不足が生じた場合や、時期に反して出現した場合に 身体に悪影響を与える六邪に転化してしまいます。

 

この六気が悪く転化したものを外邪と呼び、 例えば「風邪(ふうじゃ)は一年中現れやすい外邪である」という使い方をします。 六邪は口や鼻、もしくは皮膚などから体内に侵入してきます。

この際、身体の正気が強ければ、外邪に打ち勝つことが出来ますが、 もし負けてしまった場合、発病してしまいます。

 

この外邪は2つ以上のものが同時に身体に入り込むこともあり、 この場合より複雑な症状を引き起こしてしまいます。