「五官(ごかん)」の種類と作用

漢方コラム

皆さんは「五官(ごかん)」という言葉をご存知ですか?
日常ではあまり使わない言葉ではないでしょうか?

 
五官とは「目、舌、口、鼻、耳」のことで、顔の上にある五つの感覚器官です。
「五根(ごこん)」と言うこともあります。
それぞれ、見ること、食べること、話すこと、嗅ぐこと、聞くことと、
機能をもっています。

五官のそれぞれが五臓と深く関わっています。
例えば、目は五臓では「肝」との関係が深く、
舌は心と関係があります。
舌は心の状態を表すともいわれ、
心に何か異常があると、味覚の変化などで舌に何らかのサインが表れます。

また、口と鼻は「気の門戸(もんご)」といわれており、
例えば、唇の色やその光沢は全身に気血の状態によって変化します。
一方で、鼻は喉を通じて肺(はい)に連絡することから「呼吸の門戸」ともいわれています。
そのため、外邪は鼻や喉から肺に進入する場合が多くなります。
また、嗅覚や発生は肺気の作用によるものと考えられています。

さらに耳にはさまざまな経脈が集まり、
耳の聴覚機能は腎精(じんせい)深く関わっており、
腎精不足が耳鳴りなどの耳に関する症状として表れることもあります。