げっぷと漢方 その1

漢方コラム

げっぷというと、体の異常だという風に
認識される方は少ないと思います。

しかし、げっぷも体の異常の一部なのです。

そこで今回は、げっぷと漢方の関係についての記事です。

漢方では、げっぷは噯気(あいき)と称されます。

気が胃から上がってくると、げっぷが出ると考えられています。

漢方では、体を肝・心・脾・肺・腎の5つに
分けて考える五臓という考え方があります。

げっぷはその中でも
肝と脾に関与されている場合が多いと考えられており、
つまり、げっぷはこれらの臓器の乱れを意味します。

それ以外に肺が弱っているなど、
他の臓器が弱っている場合もあります。

それでは、肝と脾はそれぞれ、
胃とどのように関連づいているのでしょうか?

まず、肝と胃の関係性について。

簡単に言ってしまえば、調整する側と調整される側の関係です。

胃の働きは、肝が気の流れを
スムーズにすることによって調節されているのです。

次は、脾と胃の関係性について。

端的に説明すると、分解係と運搬係という関係です。

胃が食べ物を細かくし、脾はそれらを吸収して心・肺に運びます。

このように肝と脾はそれぞれ胃と深い関わりがあるため、
げっぷは、この2つの臓に関わりが深いとされているのです。