冬に多くなるかぜ症候群

季節の悩み

「かぜ症候群」は一般的に「かぜ」と言われているもので、鼻腔・咽頭・喉頭・扁桃など上気道の急性炎症が出る疾患群の総称です。

医学的には「かぜ」という病気はなく、「かぜ症候群」という病名が使われています。

かぜ症候群になると西洋医学では、解熱剤を使用することが多いです。

これは身体から熱を取り除くためですね。

しかしながら、漢方はこの真逆の発想で、体温を上げて治癒を早めるのです。

多くのウイルスは温度を上げると不活性化されるため、体温を上げた方が良いと考えられています。

かぜ症候群は症状が重くなる前に早く治したいと誰もが思う事でしょう。

かぜ症候群の初期の特徴は 発熱を前提としたゾクゾクとした寒気を感じます。

このような寒気を感じたら、初期のかぜ症候群に用いられる漢方を用いることをおすすめします。

一つ目は、「麻黄湯」です。

体力があり、悪寒や咳漱が強く、汗が出ない方に向いています。

発汗や胃に障りがある場合は、用いてはいけません。

二つ目は、「葛根湯」です。

軽い悪寒と首筋や肩のこわばりがつよい方に使用します。

三つ目は、「桂枝湯」です。

悪寒が軽い、発汗が続くというような方に使用します。

体力の弱い方や高齢者の方に効果的です。

いかがでしたか?

漢方をうまく使用して、かぜ症候群を治しましょうね。