妊娠悪阻は辛い・・・・

その他の悩み

妊娠悪阻を調べてみると妊娠後6~12週頃に食欲不振、悪心嘔吐、食物の匂いが嫌だ、等々があります。

また、よく言われる事に酸っぱい物、塩辛い物を好み、体が怠いと言う事がある。

悪阻を分解して考えてみると「悪は、悪心・悪食の意味、咀は塞ぐの意味」の二文字から成り立っていて、症状を指していることがわかります。

古典を紐解いてみていくと妊娠悪阻、嘔吐は、何も現代人だけの悩みではない事がわかります。

南宋時代の1237年に陳自明によってまとめられた『婦人大全良方 妊娠悪阻方論第二』には、「夫妊娠阻病者、按昝殷≪産実方≫謂之子病。≪巣氏病源≫謂之悪阻。若婦人稟受怯弱、或有風気、或有痰飲、既妊娠便有是病。・・・・」としています。余談ですがこの婦人大全良方は後世の婦人科領域に多大な影響を与えています。

例えば明の時代に書かれた『万氏婦人科』には、下記のように書かれています。
「軽者不服薬無妨、乃常病也。重者須薬調之、恐傷胎気」と示されています。これは、婦人大全良方の一文を引用しています。

この妊娠悪阻さらには妊娠嘔吐までを漢方薬で改善してきた背景をみると現代に生きる我々にも活用できる場面が多くあると実感します。

現代では、悪阻は活性酸素やミネラルの不足と言われますが、ご自分にあっていて生まれてくるお子さんがすくすくと元気で育つ環境作りをして頂きたいと思います。

妊娠中の症状でお困りの方のお役に漢方薬等が役にたてれば幸いですw