漢方を飲むタイミングの正しい意味〜食前〜

漢方コラム

薬を飲むタイミングを指示されるのは、薬によって作用や副作用に違いがあるからです。

食前と指示された場合、食事の30分前から60分前に薬を飲む必要があります。
食前と指示される薬の場合、漢方薬や血糖値を下げる薬が多いです。

漢方薬は食物と混じると薬の効きが悪くなるので食前か食間に指示されることが多いです。

食前や食間は空腹時とも呼ばれます。
空腹時は胃の中に食物がない状態なので服用した薬がすぐに溶けて吸収されるため、早く効き目を感じたい方は空腹時に飲むといいでしょう。

血糖を下げる薬は大きく分けて2種類あります。

一つは血糖の吸収を遅らせるタイプの薬です。
このタイプは食後に急激に血糖が上がらないように血糖の吸収を遅らせる働きがあります。

もう一つはインシュリンの分泌を促進し血糖を下げるタイプです。
このタイプは膵臓に刺激を与えインスリンの分泌を促します。

インスリンは糖を下げるホルモンなので服用したらきちんと食事を摂らないと血糖が下がりすぎて低血糖を起こす恐れがあります。

このタイプは食前の中でも食直前と呼ばれ、食事の直前に飲む必要がありますので注意してください。