漢方は日本で育った!

漢方コラム

日本で東洋医学と言えば、すぐに思いつくのが漢方です。

一部のものは保険も適用されるほど日本人の中に浸透している漢方は、その歴史も古く、5〜6世紀に中国から伝わった物とされています。
ということで発祥は中国なのですが、以来1500年近くの年月を経て、日本の風土や気候、ライフスタイルに合った医学に進化したものと言えます。

特に、17世紀頃には全盛期を迎え、この頃に大きく発展し現在の形となっています。
ですので、中国の伝統的医学である中医学とも、根っこは同じですが現在ではかなり違うものとなっています。

その基本的な方針は人が本来持っている治癒能力や調子を整える力を高めることに重点を置いています。

漢方という呼び名も日本独自のものです。
同じように西洋から日本へやってきた西洋医学を蘭方と言ったのに対して、それと区別されるために付けられた名前だと言われています。

中国から遥か昔にやってきて、日本の生活、歴史とともに年々積み重ね、変化してきた漢方。
日本人の身体に合うものとして今も重要視されているのは、やはり歴史の重みにより培われた実績があるからなのですね。