傷口の治癒にも効果あり

痛みの悩み

熱傷は一般的に「やけど」といわれ、その多くはお湯や油などの熱によって皮膚が損傷を受けるものですが、化学薬品や放射線などが原因となる場合もあります。

皮膚は表皮、真皮、皮下組織の3層からなっていて、熱傷は損傷を受けている皮膚の深さと範囲で重症度が決まります。
誤った熱傷治療は回復を遅らせることになるので熱傷への対応には正しい知識が必要です。

度熱傷は表皮の一番外側にある角質層の傷害で、傷は数日で傷跡を残すことなく治癒します。
度熱傷では表皮の有棘層、基底層まで、あるいは真皮の乳頭層、乳頭下層までの傷害で水泡ができて強い痛みや灼熱感があります。
治療は被覆材を貼って皮膚の再生を待つことが中心になります。
皮膚の損傷が真皮に及ぶものでは傷跡が残る可能性があります。
度熱傷は皮膚の損傷が真皮全体、皮下組織、それより深部に及んでいる場合で皮膚は焼けただれた状態で痛みは感じません。
この場合は傷の治癒後もケロイドになって痕が残ります。

度以上の熱傷では皮膚の再生を促すことが大切ですが、漢方薬には自然治癒力を高め血行を促進させ傷口を素早く治癒させる効果があるため、傷口の治癒では漢方薬がおすすめです。