身近な漢方食材3

漢方コラム

漢方薬では桂皮(ケイヒ)と呼ばれるシナモンは、冷え性の改善に効果があるとされています。
冷え性は、血液の流れが悪くなり、末端まで血液が行かなくなることでおこります。
血液を、体のすみずみに届ける役割は、毛細血管がしています。

 

毛細血管には、そのほかに、酸素や栄養を細胞に行き渡らせる働きもあります。
細胞に届けやすいように、適度に漏れるような構造になっている毛細血管は、外側の壁が壊れやすく、途中で血液などの成分が流れてしまうことも。

 

それにより、毛細血管が減少し、末端まで血液が届かなくなるのです。
この状態を食い止めてくれるのが、シナモンです。
シナモンには、毛細血管を修復・拡張し、正常に保つという働きがあります。
シナモンを1日0.6〜1g程度とることで、効果が期待できるとされています。

 

しかし、胃腸や冷え性に効果的なシナモンにも、注意しなければいけないことが。
シナモンに含まれる、クマリンという物質は、過剰摂取により、肝障害を引き起こすといわれています。
より早く効果をだしたい場合は、量を摂るのではなく、同じくからだを温める作用のある、生姜と一緒に摂取して相乗効果ありを狙うのが、おすすめです。