漢方薬と生薬の違い

漢方コラム

漢方・生薬と聞くと同じ言葉だと思われる方が多いのではないでしょうか。一見どちらも同じ意味の様な気はしますが、この二つはまったく違う意味を持ちます。

まず生薬ですが、こちらは薬草の根や葉・果実、また動物や鉱物から採れる漢方の原料を指します。原料と言いましても、何も加工を行っていないという訳ではありません。生薬として利用する為に元となる材料を刻む・粉砕・乾燥させるといった加工を行っています。そのようにして出来た生薬は漢方の成分として扱われます。

漢方は生薬を加工したもの、皆様が服用する薬に当たる言葉を指します。ただし闇雲に生薬を組み合わせていいというものではありません。それぞれの症状に合わせて組み合わせることにより、起こりうる副作用を最小限に止め効果を発揮し治療を行っていきます。

このように同じ言葉だと認識されがちではありますが、生薬と漢方は別の意味を持っています。まず生薬があり、そこから漢方が生まれます。それぞれの生薬の特徴、そこから調合されている漢方を調べてみると新しい発見があるかもしれません。