意外と知らない漢方~漢方薬とハーブティーの違い~

漢方コラム

ハーブティーと漢方薬、どちらも植物が使われているので、何がどう違うのか分かりにくと感じるかもしれません。ハーブティーで使用しているのは、体に変化をもたらしてくれる成分を含んでいる植物です。ハーブティーで使われている植物には、レモングラスやカモミール、ペパーミント、シナモンなどがあります。シナモンは桂皮とも呼ばれていて、漢方でも使われることもあるハーブです。

このようにハーブティーと漢方薬には共通する材料もありますが、漢方は植物だけでなく、骨や角といった動物由来のもの、化石といった鉱物も使うところが大きな違いです。ハーブはあくまで個人が自由につかう民間療法のひとつで、複数の素材をブレンドする場合には、飲みやすさを重視することが多くなっています。

ところが、漢方薬では味よりも効果を重視しているので、中にはものすごくまずい物もあります。漢方薬にはたくさんの種類があり、構成している材料とその割合が厳密に決められているので、個人でブレンドするよりも調合済みの物を買うことが多くなります。生薬の力で体調を整えていく漢方クリニックというのもあるので、自分の体にどんな漢方が合っているのかよく分からない時に利用してみましょう。