漢方薬は香りも楽しもう!香りと効果の意外な関係

漢方コラム

漢方を手にしたことがある方はお分かりかとは思いますが、漢方薬には独特なにおいがあります。今回は、そんな漢方薬の香りの効果についてお話しいたします。

漢方薬の考え方に「気血水論」というものがあります。

これらは生命活動に必要な要素を表しており、気は生命活動を維持するエネルギーを指します。この気が衰えたり、停滞したときに用いるのが「気剤」と呼ばれる種類の漢方薬になります。

この気剤には、特に香りのあるものが多く存在します。ヒステリーや慢性胃炎、月経不順に使われる香附子(こうぶし)や、抗菌作用や整腸作用がある丁香(ちょうこう)などがそうです。

このような香りのある漢方薬は、アロマテラピーのようなリラックス効果が期待できるとされています。

では、実際に香りが薬効の一つとして科学的に証明されているのかというと、そうではありません。

医薬品の有効性テストを行うには、本物の漢方薬の味や香りとまったく同じものを作らなければいけないのですが、それが難しいのです。したがって、香りと効果の関係性はいまだ科学で証明されていません。

しかし、実際にその香りでリラックスできる方もいらっしゃるので、一概に効果がないとも言えないです。

 

いかがでしたか?
今度漢方薬を手に取る機会があれば、その香りも楽しんでみてください。