漢方の考え方で不眠を解消し心身ともに健康に

漢方コラム

夜なかなか眠ることができずにお困りではないですか?夜になかなか寝付けない・夜中に何度も目が覚める・早朝に起きてしまうといった症状をお持ちの方もいらっしゃることでしょう。

不眠症の大半は、ストレスや不安感といった精神的なものに起因します。

漢方では、精神面のバランスが崩れることで起こる不眠の症状を、身体を支える原動力である『心【しん】』の不調と考えます。

精神は血の栄養を得て安定します。何らかの原因で心臓の血が不足する、あるいは血の貯蔵庫である肝臓や、気血を生む源となる脾臓に不調が現れると精神の栄養が不充分な状態になってしまうのです。

睡眠の問題を抱える人にしばしば睡眠薬が用いられますが、長期的に用いた場合には薬物依存症や乱用につながる危険性もありますのであまりお勧めできません。

そうは言いましても、何もせずに放置したままですと、脳とりわけ前頭前野(感情のコントロールをしたり社会性の機能をつかさどったりする)のはたらきの低下につながり、睡眠によって修復されるはずの遺伝子が損傷したままになることで老化も進みやすくなってしまいます。

ではどうすればよいのでしょうか。

まずは、不安定な精神状態を改善することからです。

また、適度に運動をする・夜寝ようとする前に体を温める・夜に脳を活性化させる特定の光を発する液晶などに触れないといったことでも眠り安くなります。

漢方薬では、神経の高ぶりを抑えるもの・上半身を冷ます効果があるもの・鎮静効果のあるものが含まれている薬が処方されています。

自然のものから作られていますので副作用の心配が少ないのが特長です。

漢方薬の助けを借りて不眠を解消されるのもよろしいでしょう。