漢方という言葉は日本で生まれたって知ってましたか?

漢方コラム

今ではごく一般的に使われている「漢方療法」。一般的に、漢方といえば中国のイメージが強いですよね。
そんな漢方ですが、実は漢方医学での診察は日本で育まれてきたことをご存知でしょうか?
今回は、漢方の知られざる日本とのかかわりについてお話ししていきます。

◯漢方医学は日本の気候で育まれた?
中国から日本に医学が伝わったのは、5世紀以降だと言われています。
その際に、生薬などの医学書が持ち込まれました。

室町時代までは中国の医学書に沿って医療が行われていましたが、その後、日本独自の物へと変化していきます。
日本の風土や日本人のライフスタイル、体質に合わせて医療方法を確立していったのです。

◯漢方という言葉も日本で生まれた?
漢方という言葉は日本で生まれた言葉であり、中国語ではありません。
また漢方の診察についても舌や脈、お腹を診ることでどんな病気かを判断しますが、これも日本独自の診察方法なのです。

◯漢方医学の発展
漢方医学はこのようにして日本で発展していきましたが、西洋医学の評価法でも最近検証が行われ、その有効性が実証されています。

漢方は単なる伝統医学ではなく、科学的な根拠に基づいて効果が実証されているれっきとした医学療法の一つなのです。
この漢方医学は、海外でも注目されており多くの論文が発表され、多くの医師の関心を集めています。

実は、漢方は日本ではぐくまれてきた医療技術の一つだったのですね。
是非漢方を身近に感じて、健康のために活用してみてくださいね。