漢方の基礎知識!! 漢方における血とは!!

漢方コラム

漢方における血は、単に人間の体内に流れている血液のことだけではなく血液そのものがもたらす働きもあります。

血は、全身に栄養を運ぶ大切な役割があります。この血が不足している状態を貧血といい、もしも貧血にかかっている場合には漢方薬を使用することにより血を回復することで症状の改善につなげていくことが漢方の基本です。

場合によっては、血が不足している「血虚」と呼ばれる状態だけではなく同時に気が不足している「気虚」と呼ばれる状態になっていることもありますがその場合も漢方薬を使用することで改善に導くことができます。

気虚を改善することによって血液の流れをスムーズにかつきれいにするだけではなく、精神も安定させることができ質の良い睡眠もとれるようになります。

食べるとすぐにお腹を壊してしまう方や食欲不振に陥っている場合においては、せっかく食事をとっても身体に必要な栄養分が届いていない場合が漢方学では考えられます。

そのため、漢方薬で胃腸を強化することによって消化吸収力を高めることによって血を充実させる対処法を取ることが多いです。

また、女性特有の生理不順や便秘などといった症状も血の乱れによる不調が原因であると考えられています。この場合も、一人ひとりの症状にあった漢方薬を選択して治療することで改善させていきます。