検尿の意味、腎臓が健康であるかを確認する指標

漢方コラム

健康診断で検尿を出すことがありますが、検尿の結果が何を意味しているか、詳しくご存知ですか?
検尿の結果が意味する内容について、説明していきたいと思います。

 

○検尿の意味
尿は体内の老廃物を排出するものです。また、尿は血液をろ過したものでもあります。
よって、尿に含まれている成分によって体内の状況を把握することができます。
初診や健診で病気を推測するために用いられます。

 

○検尿と腎臓
そして、検尿によって一番健康状態を把握することができる体の器官が、腎臓になります。
腎臓の状態を確認する指標はいくつかあります。

・尿蛋白…150mg/日以上になると尿蛋白と診断されます。
・潜血…肉眼血尿と顕微鏡血尿の2種類があります。
・尿糖…血液中の糖濃度が160~180mg/dlで漏れ出てきます。

などがあります。

尿蛋白の異常が認められた場合、腎機能の低下が疑われます。
しかし、尿蛋白に関しては、運動後や発熱後に出る場合もあるので、必ずしも病が疑われるというわけではありません。

血尿の場合、こちらは膀胱炎、結石、糸球体腎炎が疑われます。
尿糖は糖尿病、腎性糖尿が疑われます。

 

検尿は実は、体の、特に腎臓やその周りの健康状態を把握するのに最も適した方法です。
以上、検尿と腎臓の健康の関係性について述べさせていただきました。