漢方薬のメリット
漢方コラム
明らかに体調が悪い場合でも、西洋医学の診断で異常がなければ、そのままの状態で様子見になることも珍しくありません。
一方で、漢方薬を用いる東洋医学の場合には、未病の状態に対しても効果があり、体質改善も可能であることが言えます。
未病とは病気でも健康でもない状態のことですが、放置すれば慢性的な病になる可能性を秘めています。
西洋医学ではウイルスなどを局所的に攻撃して病気を治療しますが、東洋医学では体の治癒力を高めることを重視します。
多種多彩な生薬が含まれる漢方薬を使うことによって、気血水の状態を良くして、病気を総合的に解決していくことになります。
このような特性があるために、精神や肉体の両面で弱っている人に対しても、漢方薬を使って包括的な対処をすることが可能になるわけです。
体質に相当する証を決定すれば、その人だけの独自の治療ができるのも漢方薬のメリットです。
体が冷えている人には、温めるための漢方薬が有効になります。
体に余計な水分が蓄積して尿も出にくい場合には、数ある漢方薬の中でも水分調節に有効な種類を選べます。
