若者への漢方薬の効果

漢方コラム

東洋医学には、「未病」という考え方があります。
現時点では自覚症状もなく各種の検査でも異常は認められていない、という状態を指しますが、「未だ病には至らず」という意味ですので、近い将来病気になる可能性もあると示唆する言葉です。
したがって病気とは言えないものの疲れがとれないなどのなんらかの異常は、未病の状態と考えて良いでしょう。
日々多忙であり食生活が乱れがちな若者は未病の発症率大と考えておくのが用心というものです。

 

 

若い人は今日の雇用状態ではついつい無理を強いられる環境にあります。
そのためちょっとした不調では病院にかかることはせず、つい自己判断で市販薬を服用する人もいますが、例えば頭痛薬では即効性はあっても次第に効き目が低下する恐れ有りと考えられますので、時間をかけて体の中から改善され、体への負担も低い漢方薬を用いる方が、長期的にはずっと安心です。

 

漢方薬は植物の成分が由来であり、副作用が低いので身体への負担が少ないというメリットがあります。
また長い歴史がありますので病気および未病の様々な症状に、どのような漢方薬を用いるかという知見も蓄積されています。