身近な漢方食材2

漢方コラム

ハトムギはイネ科ジュズダマ属に属する穀物です。

子どもの頃に河原などで摘んだあの「ジュズダマ」と同種の植物とされています。

日本では煎じたハトムギ茶の印象が強いですが、東南アジアの国では殻を割って中身を食べるなど気軽な「おやつ」としても親しまれています。

ハトムギの歴史は古く、漢方では、生薬名はヨクイニンとして利用されており、イボ取りに効果があるとされています。

また、美肌効果のあるハトムギは、世界三大美女の一人である楊貴妃に愛用されていたことも伝えられています。

ハトムギに含まれるアミノ酸は血流やリンパの流れをサポートする働きがあると考えられます。
また、新陳代謝を促す成分が含まれる事も分かっています。

加齢やストレスなどによって肌のターンオーバーが乱れてしまうと肌のざらつき、保湿機能の低下などに繋がります。
新陳代謝を高める、つまり肌のターンオーバーを促すことによって肌荒れを防いで美しい肌を維持することが出来ると考えられます。

最近では、お米と一緒に炊いたり、サラダにトッピングするなど、内側からのきれいを目指すための食材としての需要も高まっており、注目の漢方食材となっています。