漢方薬をオブラートで飲むのはだめ?上手な包み方と飲みにくいときの工夫【薬剤師が解説】
「漢方薬が苦くて飲みにくい」「オブラートに包んで飲むのはだめって聞いたけど本当?」。粉の漢方薬を飲んでいる方から、よくいただくご質問です。
この記事では、漢方薬をオブラートで飲んでもよいのか、上手な包み方、オブラート以外の飲みやすくする工夫を、薬剤師がわかりやすくお伝えします。
この記事を書いた人:薬剤師 岩本知章(ときわ漢方薬局/神奈川県藤沢市)
漢方薬をオブラートで飲むのは「だめ」ではありません
漢方薬をオブラートに包んで飲んでも、問題はありません。いちばん大切なのは、決められた量を、決められたとおりに続けて飲むことです。苦くて飲めなくなってしまうより、オブラートを使ってでも続けていただくほうがずっと大切です。
オブラートは、じゃがいもなどのでんぷんから作られた、食べられる薄い膜です。体に悪いものではなく、胃の中ですぐに溶けます。
「だめ」と言われることがある理由
漢方薬の中には、苦みや香りのある生薬が使われているものがあります。漢方の世界では、胃腸の調子を整える目的の処方などで、この味や香りも働きの一部と考えられることがあります。そのため「味を感じずに飲むのはもったいない」と言われることがあるのです。
胃腸のための漢方薬を飲んでいる方で、お湯に溶かして飲める方は、そのまま味わって飲むのもおすすめです。どうしても飲みにくいときは、無理をせずオブラートを使いましょう。
オブラートの上手な包み方と飲み方
- 乾いた手で包む:オブラートは水分ですぐ溶けるので、手やお皿が濡れていないか確かめましょう
- 量が多いときは分けて包む:1回分が多いときは、2〜3回に分けて小さく包むと飲みやすくなります
- 水にさっとくぐらせる:包んだものをスプーンにのせ、水に少しつけると表面がゼリーのようになり、のどを通りやすくなります
- 先に口の中を水で湿らせる:乾いたまま口に入れると、上あごや舌にはりつくことがあります
- 水か白湯をたっぷりで:のどや食道にはりつかないよう、コップ1杯ほどの水か白湯で飲みましょう
袋の形になっているオブラートを使うと、粉がこぼれにくく、簡単に包めます。
オブラート以外の飲みやすくする工夫
お湯に溶かして飲む
粉の漢方薬は、少量のお湯でよく溶かしてから飲む方法もあります。粉っぽさでむせやすい方には、こちらのほうが飲みやすいことがあります。熱いと香りが強く感じられる場合は、少し冷ましてから飲みましょう。
服薬ゼリーを使う
薬局やドラッグストアで売られている、お薬を飲むためのゼリーを使う方法です。粉をゼリーで包むように飲むと、苦みを感じにくく、のどにもつかえにくくなります。
飲んだあとに口直しをする
飲んだあとに水を一口多めに飲む、あめをなめるなど、口直しを用意しておくのも一つの方法です。
よくある質問
お茶やジュースで飲んでもいいですか?
漢方薬は、水か白湯で飲むのが基本です。お茶や牛乳、ジュースなどは、お薬によっては吸収に影響することがあるので避けましょう。
子どもに飲ませるときはどうすればいいですか?
服薬ゼリーを使うと飲ませやすくなります。食べ物に混ぜる場合は、食べ残すと必要な量が飲めないので、少量に混ぜて食べ切れるようにしましょう。なお、1歳未満の赤ちゃんには、はちみつは使わないでください。
どうしても飲めないときは?
我慢して飲まなくなってしまう前に、お薬を受け取った薬局にご相談ください。飲み方の工夫のほか、お薬の形や処方そのものを見直せる場合もあります。
まとめ
- 漢方薬をオブラートで飲むのは、だめではありません。続けて飲めることがいちばん大切です
- 胃腸のための漢方薬などは、味や香りも働きの一部と考えられることがあるので、飲める方はお湯に溶かすのもおすすめです
- オブラートは乾いた手で包み、水にさっとくぐらせると飲みやすくなります
- お湯に溶かす、服薬ゼリーを使うなどの方法もあります
- どうしても飲めないときは、薬局にご相談ください
ときわ漢方薬局では、お薬をお渡しするときに、飲み方の工夫も一緒にお伝えしています。漢方薬が続けられるか不安な方も、ご予約のうえ、ぜひ一度お越しください。お待ちしております。
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