漢方薬と一緒にお酒を飲むのはよくない

漢方コラム

漢方薬は一般の薬より効き目が穏やかで胃腸障害などの副作用も少ないと思われがちですが、漢方と言えど薬であることは違いありません。
また、お酒と一緒に飲むなどはよくありません。

お酒も薬も肝臓で分解されるため作用が強まったり、逆に効果が薄れたりするのです。
漢方薬には西洋医学で開発されてきた薬より長い歴史があります。
人の身体にとって優しく、症状を一時的でなく根本から治癒することが目的とされています。

病は気からとも言われますが、「気・血・水」という人間の生命活動に必要な3つの要素を元にしたものが中医学の考え方なのです。
気は生命エネルギーを指し、血は血流、水は体液であり、この3つのバランスが崩れると病気にかかるのです。

お酒は百薬の長と称され、飲みすぎない程度なら身体を温め、血流をよくします。
なにより気分も楽しくなりますよね。
しかし、漢方薬との併用はよくありません。

食べ合わせという考え方のように、一緒に摂ることが逆効果になるからです。
人との関係にも似ているかもしれませんね。
相性のよくない者同士は、いくら個として優れていても一緒にいることでトラブルに発展しますものね。