漢方薬で副作用が起きないようにするコツ

漢方コラム

漢方薬は西洋薬より副作用が起こりにくいといわれていますが、その可能性は皆無ではありません。

今回は、漢方薬で副作用を避けるためのコツをご紹介したいと思います。

 

■証(しょう)にあったものを選ぶ

証は、その人の基本的な体質と現時点の状態を考慮した、漢方の基本概念です。

同じ症状でも、この証によって適した漢方薬が異なります。

間違った漢方薬を服用し続けると、効果がないだけでなく副作用も現れてしまいます。

 

■「なんとなく」で同じ薬を長期服用しない

漢方薬の中には即効性のものもあります。

それを理解せず、独断で同じ漢方薬を長期間にわたり服用するのは危険です。

薬も扱いを間違えれば毒になります。

特に新しい漢方薬を飲んで、最初の2週間は注意しましょう。

 

■併用に気を付ける

漢方薬は基本的に少ない薬で症状を改善していきます。もし他のものを併用する場合は、同じ生薬が多くなってしまわないか注意しましょう。

特に甘草(かんぞう)は多くの漢方薬に配合されており、重複しやすいです。

もし摂取しすぎると、偽アルドステロン症という重い副作用(血圧上昇、むくみなど)が引き起こさせてしまうので、成分をよく確認してください。

 

いかがですか?

扱いを間違えると漢方薬も副作用を引き起こしてしまいます。

心配な方は、やはり専門店でご相談されることをおすすめします。