漢方薬の種類、承気湯類って何?その特徴をご紹介

漢方コラム

漢方薬は体に優しいというイメージがあり、できれば西洋医学における対処療法としての薬ではなく、漢方薬で体調不良を軽減あるいは緩和、さらには完治させたいとお考えの方は多くいらっしゃることでしょう。

漢方薬は特定の症状に働きかけるものもありますが、基本的には体全体を整えることにより、不調を改善していく機能を持つお薬です。そのため、一定期間飲んで変化を探ります。

多くの種類があり、どれを選ぶべきかは漢方医学に長けた漢方医に相談するのがおススメです。どのような症状に効果的なのかを知っていないと、適した薬が選べないからです。

何を選べばいいかは漢方医が判断しますが、中でも承気湯類はよく処方されますので、処方された薬に関して理解を深めると安心して服用できます。

承気とは元気をつけて気分を安定させるという意味合いがあり、よく処方されるのは承気湯類です。中でも一番多いのが便秘解消を目的とした大承気湯で、耳にしたことがあるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

大黄と芒硝は代表的な便秘解消効果を持つ生薬で、それに加えてイライラや緊張、不安を解消する生薬も含んでいることから、承気湯類に分類されています。

女性によく処方されるのは桃核承気湯で、生理に関する不調に働きかけます。生理中に起こる便秘はもちろん、生理痛や下腹部痛、イライラを鎮めるなど複数の効果が期待できる漢方薬として桃核承気湯は有効です。