生薬とは何か、漢方薬局が基礎知識を解説します

漢方コラム

「生薬って何のこと…?」
耳にしたことはあるけど、詳しくは知らないという方も多いのではないでしょうか。
ということで今回は、生薬についての基礎知識をご紹介したいと思います。

□生薬とは
生薬とは自然由来の薬物のことです。
植物や動物、鉱物や細菌など様々なものが原料になります。
乾燥させたり砕いたり、シンプルな加工を施して利用されることが多いですが、蒸したりいぶしたりして利用することもあります。

□個体差が大きい
天然の生薬は、育った場所や気候や湿度などの環境によって大きく左右されます。
土壌や生育年数も大きく関係し、それらの要因は生薬の含有成分に関わります。
日本では育たない植物も多くあり、貴重な生薬も存在します。
また農薬の影響も大きく受けるので、近年は大きな問題になっています。

□加工や部位によって効能が異なる
同じ植物でも、果実と茎、葉では含有成分が異なる場合があります。
また加工の工程によって、名称も効能も異なります。
例えば私たちの良く知るショウガも、生のまま乾燥させると「生姜(ショウキョウ)」と呼ばれる解熱効果や胃を整える効果のある生薬になります。
一方蒸してから乾燥させると「乾姜(カンキョウ)」と呼ばれ胃腸の不良に効果がある生薬になります。

□さいごに
いかがでしたか。
生薬の基礎知識をお分かりいただけたでしょうか。
当店では、生薬を漢方医学に基づいて組み合わせた漢方薬の処方を行っております。
是非、病気のとき、体調がよくないときに「漢方」の力を借りてみてください。