更年期の不眠・睡眠トラブルに漢方ができること

漢方コラム

夜中に何度も目が覚める。眠れないまま朝を迎えることが増えた。寝汗で目が覚める——。
更年期の不眠は、ホットフラッシュや動悸などと並んで、多くの女性が悩む症状のひとつです。
「眠れないのは更年期だから仕方ない」と思い込んでいませんか?
漢方では、睡眠トラブルの背景にある体質に働きかけることができます。ぜひ一度ご相談ください。

更年期の不眠を漢方はどう捉えるか

「心(しん)」と「血(けつ)」が眠りを支えている

東洋医学では、眠りは「心(しん)」と「血(けつ)」が深く関わっていると考えます。
心は精神活動の中枢であり、血によって養われることで安定します。血が十分にあり、心が落ち着いている状態が、質の良い睡眠の土台です。
更年期になると女性ホルモンの変化に伴い、漢方でいう「陰(いん)」や「血」が不足しやすくなります。これにより心が不安定になり、眠りが浅くなる・夜中に目が覚める・夢が多いといった状態が現れやすくなります。

熱が上に上がる「陰虚火旺(いんきょかおう)」

更年期の不眠で特に多いのが「陰虚火旺(いんきょかおう)」のタイプです。
体を潤す陰が不足すると、相対的に熱が上に向かって上昇しやすくなります。これがのぼせ・寝汗・夜間の体の熱感・口の渇きとともに現れる不眠として現れます。
特に夜の10時〜深夜2時頃に眠れない、または一度眠っても夜中に目が覚めてしまうという方は、このタイプに当てはまることが多いです。

ストレスや気の乱れが加わるケースも

仕事・家庭・介護など、更年期世代は精神的な負荷が重なりやすい時期でもあります。
漢方ではストレスは「肝気の鬱滞」を引き起こし、気の流れが乱れることで不眠・不安・イライラが重なるケースもあります。
「ホットフラッシュはないが眠れない」「不安感が強くて眠れない」という方は、このタイプに近いかもしれません。

眠りを整えるための日常養生

陰を補う食材を取り入れる

陰虚タイプには、体を潤す食材が助けになります。白きくらげ・ゆり根・豆腐・山芋・松の実・クコの実・黒ごまなどを日常の食事に取り入れてみましょう。
ゆり根は特に「心を落ち着かせ、眠りを助ける」とされており、スープや炊き込みご飯に加えやすい食材です。
辛いもの・アルコール・カフェインは熱を助長し、睡眠を妨げることがあるため、夕方以降は控えることをお勧めします。

就寝前のルーティンを整える

38〜40度のぬるめのお湯に15〜20分浸かることで、体の深部体温が一度上がり、その後下がる過程で眠気が生じやすくなります。
就寝1時間前からスマートフォンやパソコンの使用を控え、薄暗い環境でゆったりした時間を過ごすことが、質の良い眠りへの準備になります。

漢方薬による更年期の不眠へのアプローチ

更年期の不眠に対して漢方では、体質に応じた処方が選ばれます。陰を補い熱を鎮める処方、血を養い心を落ち着かせる処方、気の乱れを整え精神を安定させる処方など、さまざまなアプローチがあります。
睡眠薬に頼らずに眠れる体を目指したい方、睡眠薬との組み合わせを検討されている方も、まずはご相談ください。飲み合わせも含めてお答えします。

まとめ――眠れない夜を、一人で抱えないでください

更年期の不眠は「仕方ない」ではありません。体質のどこに原因があるかを知ることで、整え方が見えてきます。
「毎晩つらい」「疲れているのに眠れない」という方は、ぜひご予約のうえお越しください。
おひとりおひとりの状態をしっかりお聞きし、一緒に考えていきます。

ときわ漢方薬局へのご相談

更年期の不眠・睡眠トラブルについての漢方相談は、事前のご予約をお願いしております。
初めての方には、体質や生活習慣について約1時間かけて丁寧にお伺いします。
ご予約のうえ、ぜひ一度お越しください。お待ちしております。

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