不眠症と漢方薬[腎陽虚編]

こころの悩み

「夜にぐっすり眠れない」、「寝たはずなのに朝起きると疲れが取れていない」など、様々な症状がある不眠症ですが、実は漢方によっても対策できるのです。

今回で第五回となりましたが、今までにご紹介していない特徴をもつ不眠症についてお話します。

本日ご紹介するのは腎陽虚(じんようきょ)の不眠に関する漢方薬です。

まず、腎陽虚(じんようきょ)の不眠とは冷えが強い不眠のことになります。

このタイプの不眠の方は冷えが強く、足腰が弱く、疲れやすいという特徴が出てくるのです。

そして、気持ちが沈みやすい、トイレが近い、朝起きるのが辛い、不安、決断力がない、などの症状を伴います。

腎陽虚の不眠には新陳代謝を活発にして身体を温め体調を整える
参馬補腎丸(じんばほじんがん)が代表的です。

「参馬補腎丸」は、胃腸の働きを高め元気にしてくれる人参を主薬となります。

それにより、海馬、鹿茸といった体のエネルギーを補う生薬を配合することで、身体の中の機能が衰えてきている現代人に力を与えてくれるでしょう。