げっぷと漢方 その2
前回に引き続き、今回もげっぷと漢方の関係、
今回は特に、漢方では
げっぷの原因が、どのように考えられているかについてのお話です。
漢方では、げっぷの原因は大きく分けて4つあると考えられています。
今回はそのうちの2つを紹介したいと思います。
まず1つめの原因は、胃気虚です。
胃気虚とは、簡単に言うと胃が弱っている状態のことを指します。
肝は、ストレスを受け止めるなど、感情に関係する働きをしています。
そのためストレスを受けすぎると、肝気の流れが乱れてしまいます。
このとき、胃の働きが弱っていると
この肝気の乱れの影響を受けやすくなってしまうのです。
また、胃が弱っているときには、同時に脾が弱っているときも多く、
その状況を「脾胃気虚」と称します。
具体的には、食が細くなったり、嘔吐や、気怠さ、
少し食べただけなのに上腹部が張るなどの症状があります。
2つめの原因は、胃熱など体内の熱です。
脾や胃の中に熱がこもっているとき、げっぷが出ると考えられます。
お酒やにんにくなど刺激物の食べすぎや、
消化の悪い物の食べ過ぎなどが熱のこもる原因だとされます。
具体的には、胸やけやにきび、悪臭のある下痢や便秘、
口内炎や、歯茎や咽喉の腫れなどの症状があります。
げっぷと一言にいっても、それぞれの原因があるのです。