げっぷと漢方 その3
前回に引き続き、げっぷと漢方の関係性、
特に漢方で考えられるげっぷの原因について紹介します。
前回に引き続き、3つめの原因は肝気犯胃です。
肝は感情をコントロールする臓です。
ですので肝気犯胃とは
強いストレスを受けたために生じた肝気の乱れが
胃に悪影響を及ぼしてしまうことを指しています。
つまり、肝と胃のバランスが乱れているために
げっぷが生じるということです。
具体的には、食欲不振、生理痛、生理不順。
上腹部が張ったように感じる、便秘と下痢を交互に繰り返す、
のどに違和感があるなどの症状があります。
最後に、4つめの原因は食積によるものです。
食積とは、消化能力は正常でありながら、食べ過ぎにより
消化不良を起こしてしまっている状態のことを指します。
消化されないものが、胃気の流れを
停滞させてしまうため、げっぷが起きます。
げっぷが、食後に酸腐臭を伴って出るというのが特徴です。
具体的には、上記の酸腐臭の他、
食後に急に、おなら、嘔吐、腹部の張りと痛みなどが
起こるという症状があります。
このように、げっぷにはさまざまな原因があり、
そのどれもが体の異常を知らせるものなのです。
心当たりがあるなら、一度、
脾・肝・胃の検査をしてもらったほうが良いかもしれません。
専門家に診てもらい、適切な漢方を処方してもらうことで
体の異常を解消しましょう。