望診とは
望診とは、顔の表情などを見て健康状態を判断する方法で、視覚的な診察のことを指します。
例えば、あごの部分に吹き出物などが見られる場合には、
経絡の位置より脾経(消化器系)の弱さなどを疑います。
また、吹き出物の色が赤い場合には、熱証であるかを考えます。
中国の陰陽五行が起源となっている診断方法で、
色で言えば赤や茶系の色は陽性を、紫や青色は陰性を指します。
顔色を見て、赤ければ「熱があるのか?」などの陰陽を判断し、
陰性の食事や漢方を処方するように促します。
また、歩き方の様を見てあぶなっかしい様子なら「虚弱かな」など、
顔の表情以外から診断することもあります。
顔を見るてどの経絡上にあるのかを確認したり、顔色を拝見したりして様々な状態を考えることが出来ます。
陰陽のバランスを正常に保つことができるようにしていくのです。
西洋医学に比べると、ゆっくりとした治し方になりますが、
最終的に体の調子を整えることができます。
例えば、陰性の症状が見られる場合には、
陽性食品と呼ばれる塩気が強い食事や水分を控えることで、そのバランスを整えるのです。