漢方薬の副作用の回避方法
西洋医学の薬と比べて、なんとなく体に優しいという印象がある漢方薬にも副作用はあります。
漢方薬は、普通、複数の生薬を組み合わせて作られています。
その材料となっている生薬には副作用のあるものがあります。
副作用を避けるには、まず、「証(しょう)」に合った漢方薬を飲むことが大切です。
証というのは、体力や抵抗力、症候などの患者の状態です。
例えば、寝付きが悪いという症状について、体力のある「実証」の患者には黄連解毒湯を、虚弱体質の「虚証」の患者には酸棗仁湯を処方します。
つまり、症状が同じでも服用する漢方薬は異なります。
証を間違えると副作用が起きます。
つぎに、漢方薬にも薬により適切な服用期間というものがあります。
使用説明書をよく読み、長期服用しないように注意します。
また、漢方薬の併用も、生薬が重なり、過量摂取となって、副作用が出る恐れがあります。
とくに、甘草は多くの漢方薬に含まれているので、複数の漢方薬を併用すると、甘草の過量摂取となりむくみなどの副作用が出ます。
最後に、自分が服用している漢方薬の生薬について、ネットなどで副作用を調べておきましょう。