神奈川県の漢方薬局が教える!脈診の基礎知識!

漢方コラム

漢方に興味のある方でしたら、一度は耳にしたことがある「脈診」。

言葉を聞いたことはあっても、実際にどういうものなのかということを知っている方は少ないのではないでしょうか?

そこで今回は、「脈診」についてお話しいたします。

 

■脈診って?

名前の通り患者さんの脈に触れて、その症状や性質などを判断する材料とします。

脈をとる部位、緊張感、脈の速さなど様々な要素を考慮して診断するので、一人前になるには10年以上かかるとも言われています。

 

■脈のとり方

座るか、仰向けになるかして、心臓と腕を同じ高さにします。

これが脈診における正しい姿勢です。そして、手首の外側(とう骨動脈)を人差し指・中指・薬指の3本で押さえます。

お子さんの場合は手が小さいので親指1本だけで押さえるなど、臨機応変に対応します。

手に近い方から関、寸、尺という3つの部位を、浮取(脈に軽くふれた時)、中取(すこし力を入れて押さえた時)、沈取(さらに力をくわえて骨の辺りまで押さえた時)という3つの触り方で診察します。

 

いかがでしたか?
脈診はただ脈をとるだけではありません。触り方の強弱や脈の速さ、緊張感などの様々な要素が判断材料となり、その習得には長い年月がかかります。そんなプロの脈診を、あなたも一度受けてみてはいかがですか?