神奈川県の漢方薬局が教える!腹診の代表例3つ!

漢方コラム

おなかは、体質の症状の結果があらわれやすい場所だといわれています。

そんなおなかを触って診察するのが「腹診」で、これは日本漢方独特の診察方法なのです。

今回はその「腹診」についてお話しいたします。

 

■心下部振水音(しんかぶしんすいおん)

みぞおち付近に触れたときに、ぽちゃぽちゃという水音がする状態です。

体液のバランスが崩れており、体液が停滞しやすい体質になっています。

この状態の方には、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)、六君子湯(りっくんしとう)などなどが処方されます。

 

■臍下不仁(せいかふじん)

ヘソの下に力が入らなくなっている状態です。

足腰の弱い方や、高齢者によくみられます。

体力や気力の衰えに効果のある八味丸(はちみがん)などが処方されます。

 

■臍傍抵抗圧痛(せいぼうあっつう)・小腹急結(しょうふくきゅうけつ)

下腹部を押さえたときに、硬い感じや痛みがある状態です。血液の流れが悪く、冷えやコリなどの症状があらわれます。このような方には、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)や桃核承気湯(とうかくじょうきとう)などが処方されます。

 

いかがでしたか?
今回ご紹介したのはほんの一部で、ほかにも肋骨弓の下に痛みや抵抗がある胸脇苦満(きょうきょうくまん)や、腹直筋が過度の緊張状態にある腹直筋攣急(ふくちょくきんれんきゅう)などもあります。西洋医学とは少し異なる漢方の診察、あなたも一度受けてみませんか?