漢方薬は剤型(ざいけい)によっても様々な種類に分けられます

漢方コラム

漢方薬にはさまざまな剤型があります。

剤型とは簡単に申し上げますと薬の形状と飲み方のことです。内包薬の中で主に挙げられるのは『湯【とう】』『散【さん】』『丸【がん】』『【エキス】』の4種類です。

『湯』は生薬を水から煮詰めて煎じて飲む液体の漢方薬のことを指します。
『散』は生薬を粉末にしたもので、単味や複数混ぜ合わせて使用します。 他の剤形よりも即効性が期待できます。
『丸』は生薬を散剤にして蜂蜜や米粉で固めたもので、体の中でゆっくりと溶けて吸収されるため効果が長続きします。

芳香性がある精油成分や熱に対して不安定な成分、水に溶けにくい成分を活用しており、生薬の特徴を生かしやすくなっています。

持続した薬効を望む場合に使用されている方法です。

 

『エキス』はいわばインスタントの漢方薬で、生薬を煎じてエキス分を抽出し添加物を加え粒状や顆粒または粉末にしたものです。

煎じる手間がかからず持ち運びにも便利です。

また、内服薬ではありませんが、油脂類・ワセリン・グリセリン・ろうなどといった基剤に薬剤を混ぜた外用剤としては軟膏が有名で、外傷や皮膚疾患などの治療に用いられています。

 

いかがでしたか。

飲み方の違いによる効果は人それぞれですので、自分に合ったものを選びましょう。