小児神経症には漢方薬が効く!その治療法って?
お子さんの小児神経症でお悩みの親御さんもいらっしゃると思います。
そんなお子さんの症状に漢方薬が効くのをご存知ですか?
今回は、その漢方を用いた治療についてお話しいたします。
■小児神経症ってなに?
子どもは精神も自律神経機能もまだ不完全で、恐怖や不安、怒りなどを感じたときにそれらの感情を一気に放出することがあります。
それが極端な場合、小児心身症や小児神経症の疑いがあります。
具体的な症状としては、夜泣き、憤怒痙攣(激しく泣きわめき呼吸が止まる、痙攣して意識を失うなど)、チック(突発的で急速かつ反復性のある運動または発声)などで、これらは小児心身症・小児神経症といわれる症状の一部です。
■漢方治療の考え方
このような感情の急激な放出や攻撃的かつ不安な感情というのは、肝気(興奮しやすい気の動き)が高ぶっている状態であると考えます。
したがって、そうした高ぶった気を押さえる治療を行います。
処方される漢方薬の一例は、以下の通りです。
・甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう)
夜になると激しく夜泣きをすしたり、痙攣をおこすお子さんに効果があります。
・抑肝散(よくかんさん)
夜泣きやけいれんの症状があり、甘麦大棗湯が効かない場合に効果を発揮します。
親が精神的に不安定な場合は、親子で服用してください。
いかがでしたか?
小児神経症でお悩みの方は、一度専門の方に相談されることをお勧めします。