漢方が変わってきている!海外からの視点

漢方コラム

病気といえば病院へ行き、検査結果を見て、症状にあった薬を処方してもらうというのが一般的です。

その薬は西洋医学をベースに作られたものです。西洋薬は一つの症状に対して強い効果をもつというメリットがあります。

しかし、精神的な疾患など検査の数値としては現れにくいものには効果が出ない、または処方された薬によっては他の病気を引き起こしてしまうというデメリットがあります。

これにより西洋薬が成功しているとはいえないのです。

そこで精神的なものや原因のわからない症状に有効な漢方が注目を集めています。

西洋医学は症状に対して薬を処方しますが、漢方は心と体を一つとして見ており、さらに個人に合わせて薬を調合します。

心や精神を整えるという概念が西洋薬にはなかったため、海外で漢方の研究が始まっているのです。

実際に西洋医学と漢方医学の併用でより効果性が明らかになるケースが増えてきています。

両者のメリットを合わせることでより効果のある薬の処方ができるようになってきたのです。

お互いが違う方面からのアプローチで病気を治そうとしたからこそ生まれた新しい概念なのです。

海外での漢方の研究によって、より効果性が明らかになる薬が開発されるかもしれません。

お互いが得意とする分野が新しいシナジー効果を起こすのです。