漢方の基礎知識!! 漢方における精とは!!
漢方における健康の定義には、気や血そして津液や精が質的にも量的にも充実している事とされています。
その中の一つ、体の資源とされている精は気や血を生み出すものです。さらに精を消費して、人は成長すると言われています。
また生殖活動が営まれる事で次の世代へと繋がっていきます。
精は父と母から受け継いだ先天的なものです。腎に蓄えられているため腎精と呼ばれています。
蓄えられている腎精は年齢を重ねていくことで少なくなっていき、不足すると腎虚という状態になります。
腎虚になると溜まった疲労が抜けにくくなったり、髪の毛が抜け落ちてしまったり、しわやたるみとなり美容が損なわれてしまいます。
またさまざまな症状を引き起こす更年期症や不妊や閉経の原因となってしまいます。腎虚は老化につながるということです。
人間の老化を止めることはできませんが、精の不足分を補う事ができれば心と体の老化の速度を確実に遅くする事ができます。
そこで漢方薬を飲んで腎の働きを良くします。補腎漢や滋陰薬を飲むことで精の不足分を補い、活力ある日常生活を取り戻す事ができます。
また普段の生活習慣を正す事で改善されることもあります。規則正しい生活やバランスのとれた食事、また定期的な運動を行い程よく体に刺激を与えて体力をつけたり筋肉をつける事で精の不足分を補えます。