漢方の基礎知識!! 漢方における気とは!!

漢方コラム

漢方における気は、血や水と共に人間の身体を構成している要素として考えられています。

ちなみに、血が全身の器官や組織に栄養を与えるもの、水が飲食物に含まれている水分を消化吸収により体に必要な形にして潤すものと具体的な形を持っているのに対して、気は目には見えない生命エネルギーの一種と定義しています。

なお、この気に対しての漢方では、その出入り口として機能しているツボを刺激するという方法でアプローチします。具体的には、鍼や灸を用いるのが鍼灸で、指により刺激するのが按摩です。

これらによりツボを適度な強さで刺激することにより、身体の中に蓄積されていた古い気が体外に放出されると共に、新しい気を取り入れることになります。

すると気の流れが改善されるので、自然治癒力が引き出されます。この自然治癒力とは生きているもの全てに備わっている能力で、体を活性化させる効果や体を病気から守る効果を発揮します。

ちなみに、これらの効果は体を元の状態に回復させることによるもので、現代医学のように症状を改善する代わりにリスクが生じるような危険はなく、副作用に見舞われるという心配はありません。

また、体全体の状態が良化するので、一度に複数の問題を解消することが可能です。

このために、心身に様々な不調が生じる更年期障害の様な症状に対しては、気の流れを改善する漢方療法が効果的です。