世間でも有名な漢方薬、名前とその特徴のまとめ

漢方コラム

漢方薬は、基本的に複数の生薬を組み合わせて作られています。生薬とは薬効を持つ植物や動物の一部分や鉱物のことです。

この生薬の組み合わせや配合量の違いで種類が変わるため、とても多くの種類の漢方薬があることになります。

それほどの種類の中から、どれをいつ使えばいいかを理解するのは難しいと思います。そこでこの記事では特に有名なものの名前とその特徴、使い方について述べていきます。

最初に葛根湯です。葛根湯は聞いたことがある方も多いと思います。頭痛や発熱、首や背筋の強張った感じ、寒気のする時など風邪の初期症状に対して使われ、身体を温めて発汗を促すことで効果を示します。

そのため、汗をかかないような風邪には効果がありますが、汗をかく程の高熱がある場合はおすすめできません。

麻黄湯も葛根湯と同様に風邪の初期症状に使われる漢方薬です。麻黄湯はインフルエンザなど関節痛の症状にもよく効くと言われています。

また、他にも咳に対する効果があるので、ぜんそくや気管支炎などに用いられることもあります。

抑肝散は肝を抑えるという意味で、怒りっぽい、イライラしやすいなどの精神状態に効果のある漢方薬です。

こと場合の「肝」とは感情や自律神経をコントロールする臓器のことです。昔から子供の夜泣きなどに使われ、最近では大人の不眠症やイライラにも用いられています。