漢方薬局が解説、生薬のひとつである生姜と乾姜の違いって?

漢方コラム

生姜と乾姜をご存知でしょうか。
これはどちらもショウガを原料とした生薬の一種です。
しかし原料は同じでも加工の仕方が異なるため、名称も効能も異なります。
ということで今回は生姜と乾姜について、それぞれの特徴とその違いについてご紹介したいと思います。

□生姜(ショウキョウ)
生姜とは漢字の通り、ショウガを原料とした生薬です。
生のショウガをそのまま乾燥させたものです。
主な効能は以下の通りです。

・吐き気、食欲不振を解消する健胃作用
・解熱作用、咳止め効果

□乾姜(カンキョウ)
乾姜も生姜と同じショウガを原料とした生薬ですが、生姜と異なる点は、乾燥させる前に蒸すというところです。
主な効用は以下の通りです。
・体を温める作用
・冷えによる便秘、下痢、腹痛の改善

□なぜ加工方法でこのような差が生まれるのか
生姜と乾姜の違いは加熱をしているかどうかですが、熱を与えることでショウガに含まれる有効成分の量が変化し、効能に差が生まれています。

□さいごに
いかがでしたか。
今回は生姜と乾姜の違いについてご紹介しました。
原料は同じでも、加工の仕方で効能が大きく変わるというのは驚きですよね。

当院ではお一人おひとりに対し、丁寧なカウンセリングを行っております。
何かご不明な点がございましたらお気軽にご相談くださいませ。