漢方で改善、便秘が生じる原因と解消する方法
便秘は漢方で解消することが可能です。
日本では8人に1人は便秘の症状があります。
原因のひとつは食生活の欧米化で、子どもから大人まで食物繊維が不足している人が多いです。
漢方ではストレスや緊張など気の異常と水の不足、血の異常で便秘が起こると考えます。
診断では胃腸の具合や月経の状態、日常生活についてチェックします。
お腹と舌、脈もみます。
食べ物が口から胃に入ると腸は蠕動運動をはじめて食べ物の残りカスを肛門の方へと押し出していきます。
通常はスムーズに排便ができますが、便意を我慢したり自律神経の働きが乱れていると排便までの時間が長くなります。
便秘を改善するには食生活と生活習慣の改善が重要です。
西洋医学では下剤を利用しますが、東洋医学では体質の改善を行ってお通じの状態を整えていきます。
漢方の世界には便秘によく用いられる漢方薬があり、便の特徴から処方が決められることもあります。
下剤作用が含まれる生薬が入っていると、通常はすぐに効果を実感できます。
胃腸が痛くなった場合や下痢になった場合は下剤作用のある生薬を含まない漢方薬を使って症状を改善していきます。
腸の動きを調整する働きがある薬をしばらく飲むことで、腸の動きを徐々に回復させて安定したお通じへと導きます。
食生活では野菜やキノコ類、海草類など食物繊維が豊富な食材を積極的に食べるようにします。