漢方における経験医療の考え方とは?健康ブログ
漢方は経験という根拠に基づく医療であり、身体に本来備わっている自然治癒力を引き出して治療する方法で、西洋医学にはない考え方です。
西洋医学は病気を科学的に分析し論理的に治療法を行うため、自然治癒力を引き出すという考え方が欠けています。
漢方では、風邪というありふれた病気であっても、ひとり一人の体質や体力の違いにより10種類以上の薬を使い分けていきます。
病気や体の状態は時間の経過によって変わってくるため、合う薬も変わっていきます。
その時に最も合った薬を処方すれば効き、効かない時は薬の選択を間違えたという考え方が基本。
患者の状態を診ながら処方する漢方は、偶然効いたという治療法の症例を積み重ねてきました。
西洋医学は効く薬を開発しますが、漢方は薬の使い方を発展させてきたという違いがあります。
昨今の科学的研究によって解明された成分や薬理作用もあります。
なかには、まだまだ科学的に説明できない部分や成分も。科学的に解明できない薬が、長年の経験により効果が認められています。
長い時間をかけて生き残った治療法は、健康を考える上で除外することはできません。
人に使って効果の合った治療法なので、先人の知恵として私たちの生活に息づいているものもあります。
経験医療として古くから研究されてきた漢方は、西洋医学とはまた違った信頼と安心があるでしょう。