健康ブログ、漢方と西洋医学の違いって何だろう?

漢方コラム

大きな病院へ行くと、循環器内科に消化器内科に呼吸器内科などと内科だけでもいくつもの診療科に臓器別に分かれています。

整形外科でも、腰が専門の医師と腕や肩が専門の医師などと分れている所もあります。

そのうち、右手はあの先生で左手はこっちの先生となるかも、などと冗談を言っている人もいるくらいですが、臓器別に診察するのが現代の西洋医学のやり方です。

それに対して漢方は体全体を見ます。臓器ごとに考えるのではなく、一人の個人としてどうしたら健康になれるかを考えています。

例えると、1枚1枚の葉っぱを見て「枯れているなあ」とか「色が悪いなあ」と考えるのが西洋医学で、木全体を見て考えるのが漢方とか、一本一本の木を見るのが西洋医学で森全体の様子を見るのが漢方だと言っても良いでしょう。

西洋医学の場合は、複数の診療科で治療を受けると各々の診療科から2~3種類の薬を貰うことになり、3科回れば6~9種類の薬を飲むことになってしまいます。

ところが、漢方の場合は数種類の薬で多くの不調が一度に良くなる可能性も高いです。

生理不順のために当帰芍薬散を飲んだらお通じもよくなったし頭痛も減って来た、などという例はよくあることです。

しかし近年は、大学病院等の大きな病院の医師でも9割以上の医師が「漢方薬を使ったことがある」と答えています。

両方の良いところ取りができるのが、理想的かもしれません。