漢方が誕生した由来って?健康への考え方について

漢方コラム

体の不調というのは原因がはっきりとわかるものもあれば、体質など原因がわからないものもあります。

原因がはっきりとしている病気の場合には、それに対する薬を飲むと多くの場合が快方に向かいますが、問題なのが原因がわからない不調です。

この場合いくら検査をしても原因の特定が難しいため、どうしようもなくそのままやり過ごしているという人も多くいます。

そんな時に用いられるのが漢方薬で、これは「生薬」と言われる自然界に存在するもののみを組み合わせて作られている薬です。

ではなぜ原因が特定できない不調に漢方が処方されるのでしょうか?

それは、病気の部分のみに焦点をあてるのではなく、心身の両面から体全体を捉えて治療するという漢方医学の考えがあるからです。

例えば冷え性や虚弱体質などの原因が特定できない不調に関しては、体質改善をする必要があるため、特定の部分だけでなく体全体を捉える治療方法が最適だとされています。

この漢方は中国の医学に由来しており、日本に入ってきたのは5〜6世紀頃だとされています。

それから独自の発展をして日本の伝統医学となりました。

現在では病気の治療は西洋医学のやり方が主流になっていますが、これは原因が分かっている病気に対しては有効ですが、健康を考えた時には体を全体的に捉えて治療していく漢方医学も必要です。

近年では、どちらかだけでなく両方を組み合わせて治療にあたる方法も多くなってきています。