健康であるために知っておきたい予防の漢方について

漢方コラム

漢方と言うと病気になった時に西洋の薬にアレルギーがある人が処方されたり、自己治癒力を高めるために飲んだり、時間をかけて虚弱体質を改善していくために飲むというイメージがありますが、予防のために飲むのも一つの手法です。

古来より漢方には未病という健康な段階から病気を未然に防止するために患者に処方されてきた歴史があり、西洋医学で言うところの予防医学に少し似ていますが、漢方の場合は予想医学と位置付けられています。

オバマ元大統領が現役だった頃のアメリカでは、生薬や鍼灸などの東洋医学を推進する政策をすすめていたこともあり、現在では欧米でも漢方は正式な医学として認められるようになりました。

天然由来の生薬のため西洋の薬に比べて副作用が少なく、速効性は無いものの根本的に丈夫な身体に導くことが健康思考の欧米人に受けています。

生薬の多くは血流を改善する成分が含まれているので、冷え性や貧血、高血圧や更年期障害、血流の悪化による肩こりや腰痛の予防に特に効果的です。

婦人病や自律神経の安定にもよく効き、ストレスや不眠症、胃腸が弱く体力の無い人や疲労感の強い人が健康になるために飲むのにも向いています。

病院では婦人科や血管外科で多く処方されており、病気の完治後も西洋薬の補助的な薬として飲み続けることを薦めている病院もあります。