漢方薬と生薬の違いとは?専門家が徹底解説!

漢方コラム

生薬は古来から薬効があるとされている植物の花や葉や根、枝や菌類や鉱物などを利用しやすく保存しやすくした天然の薬です。蜜柑の皮や固い茎や根、そのまま飲むには味がきついショウガ湯などがあります。
漢方はこの生薬を二種類以上組み合わせた民間薬で、そのほとんどに甘草が加えられているため口当たりが良く、患者が子供でも飲みやすくなっているのが漢方薬です。アメリカなどでは生薬は薬の原料として薬局で買えますが、漢方薬は薬として認められていません。

ドイツや日本では、両方とも薬です。日本では生薬は必ず医薬品ですが、漢方薬の一部は健康食品として扱われているものもあります。それゆえ通信販売など医療の知識の無い人でも健康食品のお茶などとして一部の漢方薬を輸入したり、転売や販売したりすることが可能です。​
生薬は天然由来ゆえその原料だけで治療効果を持っていますが、身体が弱すぎる人や子供、妊婦などには効き目が強すぎることもあります。そこであえて効果を緩和する素材と合わせることで、長年飲み続けても副作用を起こさず、妊婦の胎児にも影響なく治癒の効果だけを狙ったものが漢方です。
効き目が強い純粋なもので治療するか、ゆっくりと体質改善するかはそれを選ぶ人の体力や病気の内容にもよります。二つの違いを見比べて、一概にどちらが得とは言えません。​​