漢方薬を飲むタイミングについてご紹介します!

漢方コラム

漢方薬を飲む方にとって飲むタイミングは大事なことですが、いつ飲めば良いのか分からない方も多いのではないでしょうか。薬を飲むタイミングで一般的に良く言われているのは、空腹時の食前30分程度、または食間として食後2時間程度が適しているとされています。このように言われているのは、腸内細菌のはたらきによって漢方薬が吸収されるタイミングに深く関係しています。

漢方薬の吸収には、配糖体が腸内細菌によって分解され吸収されるようになります。食後は腸内細菌に対する栄養分が豊富で配糖体の分解が促進されなくなってしまう為、吸収が悪くなってしまうも原因の1つです。もう1つ理由は、飲む漢方薬に含まれる成分によっては、食後の吸収が良くなりすぎてしまうことがあり、それらによって副作用が起こりやすくなることもあります。このように、副作用が出やすい成分は、空腹時に飲むことで副作用を軽減させることが可能となります。しかし、胃腸が弱まっている場合に食前や食間に服用すると、食欲不振や下痢などの副作用が出ることがありますので、食後に服用する方が好ましい場合もあります。基本的漢方薬を飲む時は空腹時の食前または食間に服用するようにし、胃腸の調子が悪い時は副作用などが気になることもありますので、食後に服用するように身体の様子を見ることも大切です。