紹介します!皮膚のかゆみを漢方薬で解決しよう!
皮膚疾患の治療にも、漢方薬は効果的であることが知られています。一方で、漢方では皮膚は内臓の鏡と見なされる存在です。つまり、その状態は体質的な要因に左右されやすい分、皮膚の不調を治療するにはまず現在の状態をしっかりと見極めることが重要です。実際によく皮膚を観察すると、強いかゆみを感じる場所に特徴があったり膨れていたり水気が含んでいたり強く乾燥していたりその症状はひとりひとり異なります。そのため、その治療にあたってはまずはその状況をしっかりと把握することから始めるのが良いでしょう。
その観察した結果として、かゆみを全身にかつ強く感じていることがわかった場合、「消風散」という漢方薬を活用するのがおすすめです。なお、消風散は局所的に熱感がある発疹や皮膚炎、じんましん、水虫、あせもにも効果があることが知られているので、これら症状で悩まされている際にも活用することができます。また、じくじくしたかゆみを感じている場合は「十味敗毒湯」が、乾燥が原因で分泌物が少ないがゆえに感じているかゆみに対しては「当帰飲子」を服用するのがおすすめです。
このように一口にかゆみを感じている場合であっても、その状態によってその治療に最適な漢方薬は異なります。まずは自分の肌の状態をしっかり把握することから始めるようにしてください。