高血圧で悩む方へ!血圧を下げる漢方薬とは?

漢方コラム

高血圧はケガのように痛みは伴わないので、高いと自覚していてもなかなか改善しようとせず、放置してしまうこともあります。ですが、高血圧はただ数値が高いという状態ではなく、高くなることによって血管がしなやかさを失い、硬く厚いものに変えてしまいます。結果、動脈硬化を引き起こし心筋梗塞や脳梗塞といった命に危険が及ぶ状態を引き起こします。特に動脈硬化はサイレントキラーとも言われるほど、自覚症状はありません。数値が高いとわかっている場合は、生活を見直し必要に応じて治療を開始する必要があります。

一度高血圧になってしまうとなかなか下がらないことが多く、薬を飲み続けるよう指導されることが求められます。ですが漢方においては血圧を無理に下げるのではなく、まず生活習慣を見直し、漢方薬の力を借りて体のバランスを整えていくことが目的になっています。高血圧に伴って起こる様々な症状をそれぞれの状態に合わせて使用することが改善への大切なプロセスであり、慢性頭痛を伴う場合は釣藤散を、疲れやすく顔色が悪い時は七物降下湯を服用していきます。また便秘を伴っている、ストレスを感じている人には柴胡加竜骨牡蛎湯、体力があってのぼせやむくみが生じている場合は防風通聖散を使用します。体力によって処方される漢方薬が異なるので、自分がどのくらいの体力があるのかを知り適切なものを服用することが大切です。